ありがとう

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夫の通夜の死装束は紫のキョウカタビラだった。故人にはもっとも似合わない色だが、棺に収まっている姿に違和感がないのはなんか不思議だ。

穏やかなその表情に少しほっとしながら視線を下に落とすと、両腕の付け根にゴールドの刺繍らしき文字を見つけた。判読しようとあちらこちらから眺めていると、葬儀社の人が「ありがとう」だと教えてくれた。

紫も意外なら文字の刺繍にも充分驚かされ、葬儀の内容もどんどん変化しているのだと思い知った。

私が夫に一番伝えたかった言葉「ありがとう」。夫が私に言ってくれているようにも思え、しばし涙を禁じ得なかった。葬儀社の方の暖かい心遣いに大感謝である。

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