秩父三十槌の氷柱

画像

夫が昔の仲間に誘われ秩父三十槌(みそつち)の氷柱見物に出かけた。強風の中、風邪を引かなければいいがと心配したが、当の本人は凍結している渓谷歩きに転ばないかだけお案じていたらしく、帰宅しての開口一番は「転ばなかったぞ!」だった。

腰を痛めてからは、足が痺れて踏ん張りが効かないのは知っていたが、私が感じている以上に悩みは深いらしい。一歩一歩慎重に歩いた様子が容易に想像され可哀相になった。

病院では手術をすれば感覚を取り戻せると言われたらしいが、夫は今更この歳でと極めて消極的だ。

寒さが厳しいこの頃は、機嫌が悪い日が続いていたが、人前で転ばずに済んだ事が嬉しかったのか、笑顔で秩父名物のお饅頭を取り出した。

夕飯はこれで間に合うだろうと、ニジマスの塩焼きとキュウリの一本漬けを見せて、いかにも得意げに鼻を蠢かせた。 夫のこんな表情を見るのは久しぶりだ。

二人きりの家の中はどちらが不快でも暗くなる。他愛もない事だが、夫の明るさはやはり嬉しい出来事だった。

ブログランキングに登録しています。すみません こちらをクリックしてご協力お願いします。

3年前の三十槌の氷柱のスライドショーです。よろしければこちらからご覧くださいませ。

"秩父三十槌の氷柱" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント