悲しい思い出

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ピンクの彼岸花の株がかなり増えてきたので、小分けした球根を近所やお客様に配りまくった。みな気持ちよく貰ってくれたが、Uさんは「ピンクの彼岸花を頂くなんて悲しい思い出だわね」と笑った。

彼岸花を好まない人はかなり多い。Uさんもきっと気が進まないのだろうと手を引っ込めた私に、折角の好意だからと彼女は大事そうに抱えて帰っていった。

その後来店したQさんにも手渡すと、彼岸花の花言葉が「悲しい思い出」であると聞かされ、なるほどUさんの言葉はこの事だったのかと遅まきながら気がついた。

そして「嫌なら置いていけ」などときつい言葉を投げなくて良かったとホッとした。心中穏やかならざるものがあったのだから、数年前なら迷わず発していただろうに、年を取るという事はこういう事なのかもしれないと、密かに胸をなでおろした出来事である。

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