幼児受難

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正直聞きたくなかった。折角の定休日、こんな事で嫌な気分になりたくなかった。ベルを連れて散歩に出た公園で、2-3歳の幼児をあまりに激しく叱っている若い母親を見て、つい声をかけてしまったのだ。黙って見過ごせば、拳骨だけではすまなくて足で蹴りそうだったからだ。

興奮状態が幾分沈静したと見え、ぽつりぽつりと話し出した彼女の言葉に愕然とした。お腹を痛めて産んだ子なのに全然可愛くないという。それどころか邪魔でしょうがないのだと愚痴るのだ。

それでは動物以下だと言うと、その通りだと頷いた。自分でもどうしてこんな事になったか判らないという。出産前はとても子供を欲しかったし、産まれてきて嬉しかったのに、育てている内にだんだん嫌いになったという。

育児疲れだろうか。世の虐待事件のお決まりのように、夫は育児には全く協力してくれないらしい。

母親失格だと自分から言い出すのだから処置なした。思考能力はあるらしいので、大事故にならぬ内に夫婦で話し合う事を勧めながら、無邪気にベルと遊んでいる幼児がたまらなく可哀相に思えた私である。

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